横浜からこんにちは!
子どもの頃、プリンセス役をやりたい!と素直に言えなかったSTM Voice Studio主催の嵯峨聖美です.
いつからでしょうか?
コンプライアンス的にNGでしょ!
コンプライアンスに引っかかるのでは?
コンプライアンスに細心の注意を払い…
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表現にはかなり気を遣う時代になりました.
先日、「不適切にもほどがある」というドラマを見たのです.
私が生まれる以前、昭和の日本の様子が描かれているのですが、これがまぁ面白くて面白くて(笑)
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父が「昔は学校の先生が教室でタバコ吸ってたけどな〜今じゃ考えられないな」
と言っていたのを思い出しました.
ドラマを見て、本当だったのか!と.
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ドラマですから、多少の誇張表現や、地域や家庭差は当然あるかと思います.
それでも、私はなぜか「いい時代だったのだなぁ」
と思ってしまいました.
それは言い過ぎだろとか、最近タバコの臭いが本当にダメになってきたのでタバコはやめてくれとか思うのですが(笑)
そういうことではなく(笑)
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現在進行形で、人類も試行錯誤している最中なんだと思います.
それでも、「ちょうどいいところ」
を模索していくことの難しさを感じました.
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コンプライアンスを気にしすぎるあまりに、本当に言いたいことや表現ができない.
○○ハラになることを恐れ、人間関係により悩まされる.
怒らず、認め、褒めて褒めて伸ばす.
まずは自己受容、自己肯定感、否定しない.
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怒ること、叱ることは悪いことなのか.
否定は一切ダメなのか.
まずは受け入れようキャンペーン、自己肯定感向上キャンペーン
賛成なんですけど、そのままの自分を受け入れたとて、それって私は諦めだと思っています.
いつもレッスンで言うのですが’そのまま’と’ありのまま’は違うと.
’そのまま’を受け入れようキャンペーンに私は違和感を覚えます.
'ありのまま’を受け入れることが強さだと感じます.
これはまたの機会に綴ろうかと.
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本当に目の前の一人を大切に思い尊重するのならば、信じる強さが必要.
’あなたは、こんなもんじゃないんだよ’
そういった愛の鞭もやはりあると思います.
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ドラマの中で若い女性が言うのですよ「一度でいいから叱って欲しかった」と.
怒る、叱るは’あなたが生まれてきたからには、あなたにしかない使命がある、あなたはこんなもんじゃないでしょ!’という気持ちが根底にあるんだと思います.
そうではない理不尽な怒り、嫌がらせをなくす社会というのは素晴らしい.
でも、それが一種の諦めの方向に向かってしまうならば、一人の可能性を潰すことにもなりかねない.
教育現場にいてすごく思います.
もっと、生徒たちを信頼してほしいなと.
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私自身、褒めて伸ばす方の先生だと思います.
ですが、たった一度だけ生徒さんを怒ったことがあります.
理由は、レッスンを受ける態度がとても悪かったからです.
先生と生徒は、互いに学び合い互いに成長していく関係です.
ただ、小学生と大人、指導を施す側と指導を請う側、その立場を保つにそぐわない態度は、この先彼女のためにならないと判断し、叱りました.
以後、彼女の態度は改まりましたし、信頼関係を築くことができました.
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まぁあまりにも神経質だと「もうええわ」
という気になるのが私です(笑)
昭和は昭和で行き過ぎ、令和は令和で行き過ぎなのではと感じるのは私だけでしょうか.
’誰も置き去りにしない世界’
という大ロマンに世界は向かっていますよね.
理想であればあるほど、その実現は容易ではなく、人類の永遠の課題とも言えるかもしれません.
ただ、その大ロマンを世界が目指せるようになったということだけは素晴らしい時代に生きているのかもしれません.
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歌でステージで一歩でもそんな世界に近づきたいものですね.
ということで、スタジオでお待ちしております♪
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