横浜よりこんにちは!STM Voice Studio主催の嵯峨聖美です.
ミュージカルを志している者も、ミュージカルとは縁遠い方も、「劇団四季」と聞けば「あぁあの劇団四季ね!」と日本中の方がご存知でしょう.
いつ観に行っても感動するあの素晴らしい舞台に、一度は立ちたい.
音大生の頃、私は特に劇団四季に入りたいと強く思ったことは一度もありませんでした.
え?
そしてそれは、現在に至るまで結局のところ、何がなんでも絶対に劇団四季に入りたい!と思ったことはありませんでした.
え?ホントに?
学生の頃はとにかく、舞台俳優として頭一つ出る存在になって
「なんでもいいから実力を示せる何かが欲しい」
「劇団四季なんていつでも受かる」そう思っていました(笑)
そんなに甘くありません(笑)
当然のように劇団四季を目指していた私ですが、落ち続けて入団してません.
なぜ劇団四季なのか?
私にとって劇団四季は、憧れとか夢とかではなく
「周囲に認めてもらうための肩書き」でした.
劇団四季さん、こんな言い方をしてごめんなさい.
この発言をしながら泣きそうなのは、目指していたその渦中が苦しかったからです.
同期、共演者、先輩後輩、みんな劇団四季に入団していくんです.
夢を叶えてキラキラしてるんです.
焦るじゃないですか.
何者でもない自分、好きなことに夢中になっている、20代であるということに支えられているというよりは、依存している.
結果が出ないという状態は、本当に苦しいです.
最近になって、やっと気楽にオーディションを受けられるようになりました.
気楽になったからといって受かるほど、簡単ではありませんが.
以前、劇団四季のオーディションを受けた時に言われたことがあります.
「受かりたい」の一言を聞いたことがない、と.
なぜ劇団四季なのか
それは、前途した通り「認められたかったから」
本当に叶えたいことはこれだった.
あの、大前提、存在してるだけで既に認められてる.
なのに、当時はそう思えなかった.
私は中高一貫校出身で、周囲は優秀なんですよ.
有名な企業に勤めてるとかもそうだし、世帯を持ち守るべきものがあり、めちゃくちゃ税金収めててetc
劣等感の塊(笑)
何者でもないって死ぬほど焦るし、辛いし、でも自分が選んだ道だしって具合にぐちゃぐちゃなわけです.
それでも私は、歌をレッスンをやめなかった.
というよりやめられなかった.
一度休んでますが、またそれは今度書きます.
劇団四季に入って、客席側ではなくステージに立ちたい!という純粋な気持ちや、自分が感動したようにお客様を喜ばせたい!は表面的な理由で、本当に自分が叶えたかったことは
「自分の実力を示して周囲に認められたい」だった.
良いとか悪いではなくて、そうだった.
今は、存在してるだけで価値半端ないなという具合なので、歌を教えることができてるんだと思います.
生徒さんの夢や憧れや欲求が叶ってくれることが本当に幸せだし、私より上手いなぁ〜なんてしょっちゅう思ってます.
まぁ何が言いたいかというと、自分を認めてくれるのは劇団四季でも周囲の人間でもなく自分だってことです.
自分を幸せにするのも自分.
それがわからないまま四季に入っても、結局苦しかっただろうなと.
そして、自他ともに幸福になっていくことが私の今叶えたいことかなと.
仕事を通して、私生活においても.
もし、劇団四季に入団したいのなら、なぜか?
は真剣に向き合ってみてください.
四季に入って何がしたいのか.
目指すのなら、全力でお手伝いします.
厳しいけど、舞台の世界じゃなくても生きるって厳しいので、どうせならやってみたい!
に飛び込んでください.
大丈夫、何かにはなります.
覚悟を決めるのも自分次第.
四季じゃなくても、歌がうまくなりたい理由は、何か別にあるはず.
では、スタジオでお待ちしております♪
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